色について
色の選び方
3色を基本とする。それ以上は使わない。
- ベースとなる基調色
- アクセントとしての強調色 (補色)
- 馴染ませるためのアソートカラー (類似色相)
- 自分の好みで色を選ぶのは初心者がよくおかす間違い
例
Wedding
ベース:白っぽい黄色
アクセント:青
色は情報である
- 人は色を情報として受け取り、意味を感じるのでWeb閲覧者に対して印象をコントロールすることできる。
- 民族・文化によって異なる点もあるが、色彩は感情を表現し事物を連想させる。
- 業種にふさわしい色がある。
- 太陽光線(白色)をプリズムで分光すると虹(スペクトル)になる。その虹色を音階と関連付け7色としたのはニュートン。ニュートン以前、人は虹を3色または5色と認識していた。
- 可視光線のもとでは青色はありふれている。しかし「モノ」としては希少性の高い鉱物などからしか入手できなかった。手に入れたくても手にはいらない色であった。そのため、例えば古代エジプトでは瑠璃(ラピスラズリ)は最も貴重な宝石とされ権力の象徴であった。
- 全ての色をあわせると透明な「白」になり、それは全てを持っているいう事から神(God)を意味している。
色の3属性
Hue(色相)
- 赤、青、緑などの色みの違いのこと。
- 色循環/色相を円上に配置したもの。
- 補色/色循環の正反対に位置する色。お互いを引き立てあう効果がある。また明度の同じ補色だと目がチカチカするハレーションを起こす。
残像現象について
赤をずっと見続けると赤の残像(緑色)が目に写る。補色同士は色を消す。この事を応用しているのが外科医の手術着である。外科医の手術着が緑色である理由は赤い血液を見続けると残像現象が起こり、ミスを誘発する。その事を防ぐ目的で補色の緑を着用している。
残像現象の実験
(1)赤い図形を15秒凝視した後に隣の「・」をみると同じ形で緑色の残像現象がおこる。
(2)左側の画像を15秒凝視した後に右側の図形を見ると、黄色かった円が青に、その他の部分が黄色に見える残像現象が起こる。
Saturation(彩度)
- 鮮やかさの度合い。
- 最も高い彩度は原色、最も低い彩度は無彩色である。
- 彩度は「エネルギー」を感じさせる。ひとの「血の気」に例えると分かりやすい。
- 静物を意味する「still life」はエネルギーがないという意味。
Brightness(明度)
- 明るさの強弱のこと
- 最も明るい色は白、最も暗い色は黒である。
- 明度関係を「コントラスト」といい、ひとは色相、彩度よりもまずこのコントラストを感じる。
- また明度は時間軸を意味している。黒は過去へ、白は未来へと感じる。
色は距離感を表す
「発信者」<パステル<アース<薄い色<明るい色<紺・薄いグレー<黒・グレー │金・銀
- 上の図で発信者から遠い色ほど個から社会へと近づく。
- 家庭で着る服と会社に出かけていくスーツがその例。
参考